よみうりランドで体感する「HiGH&LOW」の世界! 「HiGH&LOW THE MUSEUM」&アトラクション見どころ一挙紹介
●推しの実家を訪問できる「THE MUSEUM」
6月14日にオープンした、「HiGH&LOW」プロジェクトとよみうりランドのコラボ施設「HiGH&LOW THE LAND」。メインの「LAND」部分を先日はレポートしたが、今回はもうひとつの目玉である「HiGH&LOW THE MUSEUM」についてお伝えしたい。
昨年夏に汐留で開催された「HiGH&LOW THE BASE」でも、山王連合会のたまり場であるITOKANのセットが完全再現されてファンを喜ばせたが、今回はさらに規模を拡大。衣装と合わせて、ITOKAN以外にも各チームの本拠地を模したスペースが置かれている。
「LAND」の達磨の門から手前数メートルほどで左に折れると、砂利が敷き詰められた未舗装の広いスペースがあらわれる。左手にはグラフィティがボムられたコンテナが3つ。「HiGH&LOW」ファンにとっては、もうコンテナというだけでテンションが上がる。奥にはよみうりランドのコースターが走り、さらに背後には園外の病院が見える。
「あれはノボル(町田啓太)が入院していた病院……?」と膨らむ妄想を振り払って、足元に気をつけて進もう。
入り口手前には、「鬼邪高購買部」と看板が置かれたプレハブ小屋が。何を売っているのだろう。アメリカンドックだろうか。こちらはセットのみで、実際に中に入ることはできないのでご注意を。メインの入り口に入る前の道すがらには、MIGHTY WARRIORSのクラブイベントのフライヤーが貼られている。男性3000円、女性5500円と、FUNK JUNGLEはROCKY(黒木啓司)が怒りそうな価格設定になっているようだ。
○AR撮影は九十九ならぶん投げる複雑さなので要注意
いよいよ中に入ると、そこはITOKAN。
ダーツやサッカーゲーム、DJブースなど、「ITOKANにこんなものあったの!?」と驚かされる。ドラマシリーズでROCKYに破壊された、琥珀さん(AKIRA)お手製の空き瓶シャンデリアも再現されており、ついつい九十九(青柳翔)の代わりに本数を計算してしまう。なお、ITOKANのメニュー表を熟読してみたが、セックス・オン・ザ・ビーチは置いていなかった。
ITOKANのセット内には、本「MUSEUM」の目玉であるAR撮影スポットが。実際に撮影してみたが、アプリの使い方を理解していないと少し難しいかもしれない。事前に所定の撮影アプリ「sazare」(iPhone・Android両方対応)をダウンロードしておこう。床に指示された場所に撮影者と被写体がそれぞれ立ち、アプリを起動してスマホを構えると、画面外から山王の面々が歩いて登場! 小芝居を繰り広げた後、コブラ(岩田剛典)が“猪木さん”ばりに「1,2,3」とカウントすると、山王メンバーが拳を突き上げる。
その直後、画面が一瞬光って撮影されたかのように見えるが、ここではまだ写真は撮れていない。
スマホをそのままかざしていると、画面右上にカメラのマークが現れる。そこをタップして撮影。撮影された写真が表示された画面右上に三角のマークが出るので、タップして保存、あるいはSNSへのシェアもできる。前知識なしにのぞむと混乱するので、わからなかったら近くにいるスタッフの方に素直に聞いてみよう。「MUSEUM」内では、ほかにもいくつかAR撮影スポットが存在する。推しチームの一員になった気分を味わうためには、恥ずかしがらずにポーズを決めるのが大事そうだ。
ITOKANを後にすると、苺美瑠狂の愛車と特攻服が飾られている。テッツ(佐藤寛太)の実家・山乃湯が左に、向かいにはヤマト(鈴木伸之)の実家・ASAHINAガレージが。
実質、推しの実家訪問である。「ここでおにぎりを食べたのか……」と感慨深い。
●雨宮兄弟の暮らす部屋や、誰よりも高く飛べるバンジー
○無名街の住人たちの魂の叫び
山王ゾーンを抜けたら、次はRUDE BOYSの無名街。リーダーのスモーキー(窪田正孝)だけでなく『HiGH&LOW THE MOVIE 2/ END OF SKY』から加わる新メンバー・ユウ(佐野岳)も含めて衣装が展示されている。
ルードのアジトに上がる階段の手前には、九龍グループ家村会・二階堂(橘ケンチ)の衣装が。「なぜここに?」と思いつつじっくり鑑賞すると、TOM FORDのジャケットなど、実に値の張る良いものを着ていることがわかる。九龍グループに関する展示はこれのみだが、レッドラムの件で因縁があることから、無名街の入り口に置かれているのかもしれない。階段を上がった先には、雑然とした薄暗い部屋が登場。
「WE WANT CLEAN ENVIROMENT(我々は清浄な環境が欲しい)」と書かれた旗が吊るされており、無名街の住人たちの魂の叫びが聞こえるようだ。反対側に設置された階段を降りると、今度は鬼邪高校。ルードの部屋とは打ってかわって、カラフルなグラフィティに占拠された壁が一面を取り巻いている。村山(山田裕貴)が寝ていた黒いソファが真ん中に鎮座しており、ツカツカ近づいて轟(前田公輝)ごっこもできそう。
その後も、達磨一家、White Rascals、MUGEN、MIGHTY WARRIORSと、それぞれのチームの衣装とセット展示が続く。
圧巻は、出口手前の雨宮兄弟ゾーンだ。『THE RED RAIN』で登場した、雨宮兄弟の暮らす部屋がそのまままるごと再現されている。2人の愛車も置かれており、雨宮推しにはたまらない。
謎の漢詩が書かれた木札をはじめ、全体にオリエンタルな雰囲気が漂い、兄弟がSWORD地区の外の住人であることを感じさせられる。ちなみに、広斗(登坂広臣)が『THE RED RAIN』でビールを取り出していた白い冷蔵庫も設置。日立製だった。
展示物が盛りだくさんな上に、撮影もOKとあって、お腹いっぱいになる「MUSEUM」。混雑が予想されるので、譲り合って楽しもう。
○コースターが見せてくれる「上り詰めた頂上の景色」
今回のよみうりランドとのコラボ企画は、「LAND」や「MUSEUM」のような特設スペースに限らない。園内の既存のアトラクションも、「HiGH&LOW」色に染まっている。一番人気のジェットコースター「バンデット」は、山王連合会バージョンに。
乗り場では山王のテーマ「Do or Die」が流れ、まさにこれから先に待つ「上り詰めた頂上から見る景色」に胸が高鳴る。
そびえ立つ「クレイジーヒューストン」は、雨宮兄弟仕様。落とす雅貴(TAKAHIRO)、突き上げる広斗という、どことなくそれぞれのキャラクターにマッチした2種類が用意されている。
よみうりランド名物のバンジージャンプは、「誰よりも高く飛べ!」ということで、当然ルードボーイズバージョンだ。錆びたトタンが周囲を囲い、汚れた布がかけられた鉄塔だが、おそらく無名街の建物よりも頑丈なので、安心してピー(ZEN)になった気持ちでジャンプしたい。
そして遊園地といえば、の観覧車も、特別仕様になっている。36基のゴンドラのうち、10基がSWORDラッピングがほどこされており(各チーム×2)、外観のみならず中も目を見張る変わりぶり。ダン(山下健二郎)、テッツ、チハル(佐藤大樹)という、おなじみの3人によるラジオコントがゴンドラ内では流れる。1日の最後に乗れば、「HiGH&LOW」一色に染まったよみうりランドを上から眺め、新作映画への期待をより一層膨らませて帰路につくことができるだろう。
■著者プロフィール
斎藤岬
1986年生まれ。編集者、ライター。月刊誌「サイゾー」編集部を経て、フリーランスに。編集を担当した書籍に「別冊サイゾー『想像以上のマネーとパワーと愛と夢で幸福になる、拳突き上げて声高らかに叫べHiGH&LOWへの愛と情熱、そしてHIROさんの本気(マジ)を本気で考察する本』」『DEATH MATCH EXTREME BOOK 戦々狂兇』(共にサイゾー刊)など