2012年7月27日 12:01
奥様はコマガール (56) 結婚とスピード出世の浅からぬ関係
男性にはあまり見られない女性特有の現象のひとつに、年上男性に対するタメ口の許容というものがある。
一般的に女性は男性に比べ、年上男性に対してフランクにタメ口を使っても、どういうわけか許されることが多い気がするのだ。
たぶんです。
ちなみに男性社会の根底には、いくら時代が変わったとはいえ、いまだに体育会的な年功序列の理念が根強く横たわっており、我々は仕事先やプライベートなどで初対面の男性と出会えば、まず彼の年齢が気になってしまう。
そして、その彼が自分より年下だとわかったら、人によっては彼に対して親しみを込めたタメ口を使い、他方その彼が年上だとわかったら敬語で話すように努める。
ちなみに僕はこういう男性同士の微妙な序列の探り合いが苦手なので、初対面では明らかに年下が相手でも敬語を使うようにしている。
年をとると、敬語で喋るほうが楽な場合もあるのだ。
実際、以前僕が雑誌の仕事で出会った某現役プロ野球選手は、超一流かつ高年俸の人気プレーヤーのためか、最初はすこぶる横柄な態度で接してきた。
なんの威厳も貫禄も感じられない僕の小柄な容姿を見るなり、「ふん、この野良犬風情めが」とでも言うような見下した口調になり、にこやかな笑顔を一切見せてくれなかった。