くらし情報『銀行トリビア (15) 「前島密」が作った郵便貯金、『ゆうちょ銀行』になって何が変わった?』

2012年9月24日 10:04

銀行トリビア (15) 「前島密」が作った郵便貯金、『ゆうちょ銀行』になって何が変わった?

銀行トリビア (15) 「前島密」が作った郵便貯金、『ゆうちょ銀行』になって何が変わった?
郵政民営化で誕生した「ゆうちょ銀行」ですが、もともと郵便貯金ってどういうものだったのでしょうか。

「前島密(まえじま ひそか)」という名前、聞いたころがありますよね。

明治のはじめ、英国の近代的な郵便制度にならって日本で郵便事業をおこした人です。

郵便貯金も彼が作りました。

当時の日本の人々には「貯蓄」という考え方はなく、前島密はそれが貧困の原因になっていると考えました。

英国で郵便局が貯金も扱っているのを見て、日本でもそれを取り入れて、人々の生活の安定と福祉の向上を図ろうとしたのです。

1875(明治8)年、東京と横浜の郵便局で貯金の取扱いが始まり、だんだんに全国の郵便局に広がっていきました。

このように、郵便貯金は最初から「貯金」のためのものだったわけです。


一方、銀行は、個人や企業が預けた「預金」で企業に貸出しを行い、その利ざやを収入源としています。

貯金と預金を合わせたものが「預貯金」です。

では、なぜ民営化されたのでしょうか。

郵便貯金は全国津々浦々にある郵便局が扱っていることから、身近な金融機関として根強い人気がありました。

国が元本保証していることや銀行預金に比べて利率や手数料が有利だったことなどもあって多くの貯金を集め、その資金量は膨大になっていました。

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