くらし情報『読む鉄道、観る鉄道 (17) 『駅 STATION』 - 北海道・留萠本線がにぎわった頃、高倉健が残したドラマ』

2012年9月9日 22:07

読む鉄道、観る鉄道 (17) 『駅 STATION』 - 北海道・留萠本線がにぎわった頃、高倉健が残したドラマ

読む鉄道、観る鉄道 (17) 『駅 STATION』 - 北海道・留萠本線がにぎわった頃、高倉健が残したドラマ
高倉健が6年ぶりに主演した映画『あなたへ』が公開中だ。

高倉健主演、 降旗康男監督といえば『鉄道員』が有名だけど、今年はオリンピックイヤーだから、元オリンピック選手の生きざまを描く『駅 STATION』(1981年・東宝)をおすすめしたい。

主人公のプロフィールと生き方を淡々と描き、ラストに起きる出来事で強いメッセージを残す。

そんな構成も『あなたへ』によく似ている。

主人公の三上(高倉健)は北海道警の刑事であり、射撃のオリンピック選手でもある。

彼は正義感が強く、妻(いしだあゆみ)のたった一度の過ちを許せずに離婚した。

また、オリンピックよりも、犯人逮捕の現場を優先しようとする。

その矢先に警官射殺事件が起きる。


上司はオリンピックを優先しろと言うが、三上は仇(かたき)を討たせてほしいと懇願する……。

時は流れ、三上はオリンピック射撃チームのコーチとなっていた。

しかし選手たちと疎遠になりながら凶悪犯も追い続ける。

そんなとき、連続殺人容疑者の妹、吉松すず子(烏丸せつこ)の存在をつかみ、留萠本線増毛駅近くの食堂を張り込む。

三上は自分の妹(古手川祐子)の幸せを願っていた。

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