2012年10月30日 16:32
日銀が2カ月連続で”追加金融緩和”、資産買入などの基金を11兆円増額
日本銀行は30日、政策委員会・金融政策決定会合において、金融緩和を一段と強力に推進する観点から、以下の決定を行ったと発表した。
長めの金利やリスク・プレミアムのさらなる働きかけを通じて、企業や家計などの金融環境をより緩和的にするため、資産買入などの基金を80兆円程度から91兆円程度に11兆円程度増額する。
増額分の買入対象資産ごとの内訳は、以下の通りとし、2013年12月末までに増額を完了する。
長期国債 : 5兆円程度
国庫短期証券 : 5兆円程度
CPなど : 0.1兆円程度
社債など : 0.3兆円程度
指数連動型上場投資信託 : 0.5兆円程度
不動産投資信託 : 0.01兆円程度
金融機関の一段と積極的な行動と企業や家計の前向きな資金需要の増加を促す観点から、金融機関の貸出増加額について、希望に応じてその全額を低利・長期で資金供給する。
資金供給の総額の上限は設定せず、無制限とする。
議長は、執行部に対し、この新たな資金供給の枠組みについて具体的な検討を行い、あらためて金融政策決定会合に報告するよう指示した。
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