2012年12月10日 10:45
兵庫県・神戸市の歴史的洋館「旧ジェームス邸」を婚礼施設に再生
ウエディングプロデュース・レストラン運営のノバレーゼは、三洋電機創業者の自邸だった「旧ジェームス邸」(兵庫県神戸市垂水区塩屋町6-28-1)を、婚礼施設を兼ねたフレンチレストランとして再生し、12月8日に開業した。
今年2月に「神戸市指定有形文化財」となった同邸宅は、英国人貿易商だったアーネスト・ウィリアム・ジェームス氏が1934年に建設した。
戦後に、三洋電機の創業者である故井植歳男(いうえとしお)氏が自邸として購入した後、迎賓館としてさまざまな賓客をもてなしてきたという。
クリーム色のスペイン風洋館は、「寄せ棟造り(よせむねづくり)」(4方向に傾斜する面を持つ屋根)の地上2階、地下1階建てで、瀬戸内海を見下ろす丘の上の約1.3ヘクタールの敷地に立地。
館内には大理石の暖炉や高い板張りの壁など、英国風の意匠が凝らされているという。
同レストランは、こうした外観や内観を生かしながら、地上階をレストランや婚礼の待合室として利用し、地下にある「レンガ積みのバー」もそのまま活用。
また、建物の東側には、着席で最大120人を収容する披露宴会場を、西側には80席のチャペルを新設するという。