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【エンタメCOBS】ベトナムの「メコンデルタ」の川下り体験記

マイナビニュース

【前置き】
当サイトで執筆中のライター、桜まゆみさんが観光でベトナムに旅行に行きました。せっかくなので、ベトナムの面白いところをコブス横丁で執筆してください、と頼んで記事を書いてもらいました。海外に行く予算なんてまったくない当サイトですが、ライターの個人的な観光に便乗してベトナムネタをお送りします。それではベトナムの桜さん、南国からノリノリのレポートお願いします。【前置き終わり】

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チベット高原に源流を発し中国を通り、ミャンマー・ラオス国境線、タイ・ラオス国境線、カンボジア・ベトナムへと流れる。「メコン」は「母」という意味を表し、川とともに生活する人々にとって「母なる存在」でもあるそうです。

思い返せば私はオーストラリアやインドネシアで川下りをしたり、中学生のころフラれた元カレにもらったビーズの指輪を地元の川に投げ捨てたり、と昔からなぜか川に引かれます。というわけで、メコン川で川下りをしてきました。

ベトナムの最大の都市ホーチミンから車で約2時間走ると、メコン川下流の地域、メコンデルタの入り口、ミトーという街の港に到着。

ここから大きな船に乗り、メコン川の中州にある島に渡ります。

「川」という呼称がしっくり来ないぐらい、メコン川は壮大。川は川でも、東京23区内にある神田川や善福寺川とは比べ物になりません。川は汚いように見えますが、ガイドさんいわく「土が入っているからチャイロいけど、水はとてもキレイデスヨ」とのこと。本当でしょうか。

川上に位置する高床式の民家からは、メコン川とともに生活してきた人々の知恵が伺えます。この異国文化あふれる建物を目の前にしてもっと感銘を受けても良さそうですが、私の頭の中は「大雨が降ったら川が増水して浸水しないのか」という心配でいっぱいでした。

大きなボートで島に渡った後は、小さな手こぎボートに乗って、メコン川の小さな支流を渡ります。

現地の人々の支流の移動手段は、この手こぎボート。前後に乗る2人がボートを漕いで、両岸にヤシの木がうっそうと茂る支流を渡ります。

ヤシの木の間の細い水路を、ゆっくりゆっくりと進みます。とっても静かで、ボートをこぐ水の音だけが聞こえます。気分はまるで探検家。スケールの大きい自然に圧倒されて、ため息をつくばかりです。岸にはちらほらと鳥がいたり、民家やフルーツがたわわに実っている木があります。
東京生まれ東京育ちで24時間営業のコンビニに頼りまくりの生活を送っている私と、ここに住んでいる人々は同じ人間(当たり前ですが)。こんな光景と、現地の人々の屈託のない笑顔を目の前にするとたまに、利便性を求めた生活をする故に私は何か大切なものを失ってしまっているのではないか……という気になります。もし今私が急にここに放り出されたら、きっと生きていく術すら分からないんだろうと思いますが。

昼食では、ミトーの名物「エレファントフィッシュ」(象の耳の魚)をいただきました。身をほぐして、香草などと一緒にライスペーパーに包んで食べるのですが、これがなかなかおいしかったです。マクドナルドの「フィレオフィッシュ」に使われている魚のような、あっさりした味。基本的に、ベトナムでは何を食べてもおいしかったです。個人的な意見ですが、日本でも有名な「フォー」に代表されるベトナム料理は、日本人の味覚に合っているのかもしれません。


「せっかくだから」という理由で、島にいた大蛇も首に巻いてみたことだし(ひんやりして気持ち良かった)。私(と女友達)のメコンデルタの旅は、大満足で幕を閉じました。

こうして私たちは、ベトナムの大都市ホーチミンに戻りました。ほぼ信号のない道路を渡るときに、バイクにひかれそうになるのも旅の面白さとして楽しんで、大自然からもらったパワーを日本に持ち帰って来たのでした。

余談ですが、いつかインドに行ってガンジス川を見たいです。

(桜まゆみ/プレスラボ)

※というわけでいかがでしたでしょうか?「NHKスペシャル」もどき。明日は通常通り日本からのネタをお届けします。(編集部:梅田)
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