【エンタメCOBS】目指せマイケル・ジャクソン! 「ムーンウォーク」をマスター
まるで床の上をスススーっと滑るかのように後進していく「ムーンウォーク」。マイケル・ジャクソンにあこがれる人でもそうでなくても、思わずまねしたくなるこの技。
なんとかあのムーンウォークをマスターしたい!そこで、数多くのアーティストPVやコンサート、テレビCMなどで活躍しているダンサー、海藤莉那(かいとう・まりな)さんに教えてもらうことになりました。ちなみにクラシックバレエやガールズヒップホップ、ジャズダンスなどが守備範囲だそうです。
――さて、「ビリー・ジーン」をかけながら……では莉那さん、お手柔らかにお願いします!
「はい!まずムーンウォークを練習するときは、滑りやすい床で行うのがおススメです。最初はスニーカーではなく靴下で練習するのがベスト。自分の姿を確認できる鏡があれば最高の環境です。では基本からゆっくり練習していきましょう」
■基本ステップ
「まず両足をそろえ、背筋をぴんと伸ばして立ちます」
――はい。
(シャキーン!)
「次に右足のひざを曲げて、つま先出ちにします。そして全体重をつま先に乗せてください。このとき、きちんと体重をかけてくださいね」
――はい。(ぐっ)
「OKです。次に、左足に体重を乗せたまま、適当なところまで右足を後ろへ引きます。ポイントは、右足をかかとから後ろへスライドさせることです」
――はい。かかとから後ろへ引くんですね。かかとから、かかとから……
「右足を後ろへ引いたら、さっと右ひざを曲げ全体重も右足つま先へ。
――さっ!
この体重移動の瞬間に右足を同じように後ろへ引いていきます。この動きを左右交互に繰り返します。まずはこの基本ステップをひたすら練習して、体で覚えましょう」
■ポイント
「ステップに慣れてきたら、次はポイントを押さえましょう。まず、上半身の姿勢はきちんとまっすぐか、やや前傾くらいにキープしてください」
――はっ。ステップに集中していたら猫背になっていました。(シャキーン!)
「次に、体重移動のポイント。左右交互に移動させるので、つい上半身がふらふらしがちになります。これを防ぐために、床と頭が並行な高さのまま移動していくイメージをしながら、体重移動をするときの境目をなくすよう意識してみてください」
――さらに軸足に力が入りますね。
かなり力を入れないとこけそうです。
「そう、逆に言えば、スライドさせる足は床の表面をこすっているだけなんです。その分、軸足で体をしっかり支えなくてはならないんですね。そして両脚が曲がる瞬間はありません。必ず片脚のひざが伸びていることを意識しましょう。これがより浮遊感を表現するコツ。何度も言いますが、『軸足はしっかり、引く足はリラックス』」
――ちょっとだけマイケル・ジャクソンに近づいてきた気がします!
■マスター編
「さらにマイケル・ジャクソンに近づきましょう。まず、足をスライドさせるときの幅をさらに広くします。
するとさらに移動距離が増え『ふわ~』っと移動しているように見えます」
――わっ難しいですね。ふらふらします。そっか、ふらふらしたら軸足をしっかりと……ブツブツ
「そして、足をスライドさせるときはかかとから。これをさらに意識してみます。まずかかとからすーっと後ろへ引き、足の裏全体で床をべたーっとなでます。そしてかかとから指の付け根にかけて徐々に床から離していくイメージ。すると、足の動きにややウエーブ感が生まれます。どちらに体重がかかっているのか見ている人にバレないようにしましょう」
――足の裏で床をなでつけるんですね。
馬の駆け足を滑らかにしたような、それとも猫の手まねきのような感じかな……ブツブツ
「あ!できてますよ!かなりマイケルに近づいてます!」
――ほ、本当ですか?(ぜえぜえ)POW!
はあはあ、ぜえぜえ。じんわりと汗をにじませる私の横で、すら~っとさわやかにムーンウォークをこなす莉那さん。なるほど、「一連の動きをしっかり行い、あくまで表情は『ふふふ~ん♪』と冷静なままキープ」することで、より「なにやらすごいことが起こっている!?けれどこの人の余裕な表情はなんだ!?」と、見る人へのイリュージョン効果をアップさせるようです。つまり、そんな表情が自然と浮かぶくらいまでひたすら練習することがマスターへの道なのですね。ッア!
(栗林弥恵/プレスラボ)
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