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【コブスくんのモテ男道!】ベテラン産婦人科医が教える。PMS(月経前症候群)とのうまい付き合い方

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【コブスくんのモテ男道!】ベテラン産婦人科医が教える。PMS(月経前症候群)とのうまい付き合い方
イライラ、下腹痛、腰痛、怒りっぽい、頭痛、気持ちの落ち込み等々……。このような症状に毎月悩まされている女性は70~80%といわれ、忙しい現代社会においてさまざまな支障をきたすこともあるほどです。これは「月経前症候群」であり、PMS(Premenstrual Syndrome)と呼ばれています。

PMSで、職場の対人関係が悪くなったり、上司とうまくゆかなくなって、退社を余儀なくされたりするケースまであります。特に男性上司の理解は、まだ難しいかもしれません。

そんな女性特有の悩みを解決すべく、南青山で30年以上に及ぶ経験を持つベテラン開業医、三宅産婦人科医院・院長、三宅清平先生に、どうしたらうまくPMSと付き合っていけるか教えていただきました。

ひょっとして、あなたもPMSで悩んでる?

PMSは、月経前3~10日間の黄体ホルモンの分泌が活発になる期間に現れる不快な症状で、これらの症状は月経がはじまると弱くなり、なくなるのが特徴です。
一般的な社会生活が困難な中等度以上のPMSは、5~6%もありますが、婦人科で治療を受けると、ずっと楽になります。
仕事もできるようになるので、ガマンは自他ともに大損です。

生活習慣の見直しを!

「治療としては、規則正しい生活と睡眠、適度な運動を行う、コーヒーの飲み過ぎに気をつけ、禁煙するのが望ましいですね。薬によるものでは、不安感のある場合はなるべく少量の抗不安薬、むくみには軽い利尿剤(漢方薬の当帰芍薬散や五苓散も有効)、痛みを伴う場合はソフトな鎮痛剤などが一般的です。低用量ピル(OC)は、身体的症状には有効ですが、精神的症状にはあまり効かないようです。うつ的な症状には抗うつ剤のSSRI(パキシル、ジェイゾロフト等)を黄体期だけに少量使用しても効果が期待できます」(三宅先生)

ココロとカラダにやさしい漢方薬

「私の長い経験では、漢方薬は副作用がほとんどなく、かなり有効です。症状に応じて当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、桃核承気湯、加味逍遥散など、体質に合ったものを服用していただくといいでしょう。心身ともに楽になり、前より明るく元気になって、そのためか肌まできれいになったと言われることもあります。また、一般に思われているより早く効果が出るようです。
漢方薬は高価と思われがちですが、症状のある方には、健康保険がききますので、かなり安価で済みますよ。余談ですが、漢方薬はPMSのほかに更年期障害、月経困難症、不妊症、冷え症、胃腸障害、感冒、花粉症などにもよく効きます。つらい方は、気軽にクリニックを利用してください」

自分を知ることが治療の第一歩

漢方薬をうまく取り入れた総合的な治療法で定評のある三宅院長ならではのアドバイスが頼もしい!漢方薬は、本人の体質に合ったものを処方することが大切。やせ型の人とぽっちゃり型の人、普段から体温の高い人、貧血気味の人など、その人の体質によって、合う漢方薬は異なってきます。まずは、自分の体質を知ることからはじめてみましょう。

あれ?なんだかいつもと違うな、と感じたとき、日々の生活のことや健康状態を何でも相談できるドクターは、心強い味方です。女性の場合は、信頼できるドクターが産婦人科医であることは、大変うれしいことなのですね。

取材協力
三宅産婦人科医院(東京都港区南青山)

(OFFICE-SANGA 渡辺久子)

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