【エンタメCOBS】靴修理店に聞く、「こんなものまで、実は修理次第で復活させられます!」
■スニーカーこそ靴修理店へ
――スニーカーのようなものでも、修理は可能でしょうか?
「スニーカーのかかと部分は、とてもご注文の多い修理です。スニーカーは、履いているうちに、かかとの内側部分が擦れて、破れてしまいます。そういった場合には、かかと部分を革でカバーするように修理すると、きちんと復活させられます」(Mさん)
たしかに、スニーカーを長く履いていると、かかとの内側が破れますよね。履き心地も悪くなりますし、いかにも履き古した印象になってしまいます。革でカバーすれば、ヨレヨレ感もなくなり、また長い間履けるようになるそうです。
■ブーツのサイズ調整も可能
「ブーツの丈を短くしたり、筒の部分を細くしたりすることも可能です。また、ブーツにファスナーを取り付けると、脱ぎ履きがとても快適になります」
ブーツの場合、サイズがぴったり合っていないと、格好良く見えませんよね。「あともう少し細めのデザインが良かったな……」という場合でも、靴修理店でサイズ調整ができるとは!今回お話をうかがった靴修理店では、実際にブーツの丈をカットして短くしたり、筒の部分を縦にカットして細くすることもあるそうです。
■マジックテープから紐靴へ
「マジックテープを使用したスニーカーは、テープを引っかけるパーツがプラスチックでできていることがあります。その部分がどうしても劣化してしまい、壊れると履けなくなりますよね。そんなときには、修理によって紐靴に変えてしまうという手もあります」
かなり斬新な発想ですね。もはや、修理と言うよりも、リメイクといった感じです。基本的には、マジックテープを引っかけるパーツを取り替えて、そのパーツを革ベルトで固定するという方法が一般的なようです。
しかし、すべてのパーツを取り替えてしまうとコストがかかりますし、1カ所だけ取り替えると見た目がよくありません。そこで、この紐靴にしてしまう、というアイデアが浮かんだそうです。
■不要になったスパイクも修理で復活!
「サッカー用のスパイクを、通常のスニーカーに改造することもありますね。スタッドをすべて外し、スポンジを土台としてソールを作ると、街歩きのできるスニーカーに生まれ変わります」
スパイクなどは、本当に履きつぶしたら終わりというイメージが強いですよね。しかし、サッカー用のスパイクなどは格好良いデザインのものが多いですから、捨ててしまうのはもったいないかもしれません。スニーカーに改造してしまえば、一般には売られていないオリジナルスニーカーとして楽しむことができますね。
今回、紹介していただいた修理例以外にも、修理可能なケースはたくさんあるとのこと。もし、下駄箱の中で眠っている履き古した靴があるなら、ぜひ一度靴修理店に相談してみてください。
もしかしたら、修理によって復活し、再度お気に入りの一足になるかもしれませんよ。
(OFFICE-SANGA 森川ほしの)