【エンタメCOBS】ラノベ作家ってオイシイ職業なのか?~突然ラノベ作家になってムフフな俺がいる~
出版不況のさなか、まだまだ勢いのあるライトノベル業界。主な読者層は10代から20代前半だが、さらに上の世代までも取り込む人気ぶりだ。その影響力は出版にとどまらずアニメや映画、ゲームといった複数のメディアでスマッシュヒットを放つ作品も登場、出版社の経営を支える一大ジャンルとして認知されている。
そんな背景から、ライトノベル作家にはなんとも「オイシイ」イメージがあり、仕事が苦痛であったり人付き合いが苦手という若者を中心に「ラノベ作家になって人生を一発逆転」という話題がネット掲示板で頻出している。一体、どのようにして書き手の側に回るのだろうか。実際の所、ラノベ作家という職業は本当にオイシイのだろうか。また書き手になった場合、生活はどのように変化するのか。
IT企業に契約社員として勤務していた三十二歳の時、『人類は衰退しました』の田中ロミオ氏がゲスト審査員を務めた「第3回小学館ライトノベル大賞」で審査員特別賞を受賞し専業作家に転身、という異色の経歴を持つライトノベル作家・川岸殴魚氏にインタビューを試みた。
氏は受賞作でもある「邪神大沼」シリーズ全8巻を刊行した後、現在は「人生」シリーズを小学館ガガガ文庫にて刊行している。