overEサイズのバストを美しく見せる服。「女性たちが胸を張って生きるお手伝いをしたい」
女性の身体の中で、最も千差万別なパーツのひとつ、「バスト」。サイズが小さくて悩む女性の声が多数を占める裏で、大きな胸を持つことで大変な思いをする女性もいます。
通常サイズの服を着ると胸が強調される、ボタンが留まらない、マタニティ服を着ているように見える……。そんなさまざまな悩みに真正面から向き合い、「overE」サイズの女性が胸を張って生きるための服をつくり続ける人、和田真由子さん。
その原動力には、「女性が胸を張って生きていけるよう応援したい」という強い思いがありました。
■「発達障害」の診断を強みに変えて
――和田さんは就職2年目で起業を決断されたそうですね。
そうなんです。当時、アルバイトからそのまま就職した出版社に勤めていたんですが、2年目に入り「これからどうやって生きていこうかな」と考えてもいて。
そんな折に、ノリで応募した東京マラソンに当選して。そこでの経験が、起業への夢を後押しすることになったんです。
――東京マラソンで、気持ちにどんな変化が生まれたのですか?
私、もともと運動音痴で、マラソンなんて大嫌いだったんですよ。でも実際に参加してみたら、沿道の観客の方やボランティアスタッフさんたちがめちゃくちゃ声援を送ってくれて。