武蔵国を総べる社「大國魂神社」【巫女ライターの神社と御朱印めぐり#6】
さらに、医療法やまじないの術も授けられ、厄除け・厄払いの御神徳もお持ちです。大国主命(大國魂大神)は、「因幡の白兎」という説話の中で、瀕死の白兎を助けた心のやさしい神様としても知られています。
縁結びの神様としても名高いので、こちらでの結婚式や披露宴も大変人気です。神様に結んでいただいたご縁を、神前式で改めて確かめ誓い合うのは、うれしく素敵なことですよね。
人生儀礼の御祈祷も、各種受けることができます。人生の大事な節目は、ぜひ神社で過ごされてみてはいかがでしょうか。
■街全体が活気づく、神様と人々の交流「くらやみ祭」
大國魂神社といえば、1000年以上の歴史を誇る例大祭「くらやみ祭」です。
このお祭りは、この地域の人々が特に大切にしている神様との触れ合いのひとときだと言えるのではないでしょうか。
尊い神様を見ないようにと「神輿渡御(みこしとぎょ=御神輿が街を練り歩くこと)」が深夜の暗闇の中で行われたことから、「くらやみ祭」と呼ばれるようになりました。
毎年、4月30日~5月6日にかけて執り行われる伝統的な祭事であり、府中の街が大変活気づく瞬間です。日本最大級の6張の大太鼓が打ち鳴らされ、8基の御神輿が大迫力の渡御を行います!
大國魂神社は、このように神様との触れ合いやつながりを肌身で感じることのできる催しと、地域の交流や人々の絆をも改めて思い出させてくれる場所でもあるのです。