『クリスマスのその夜に』ベント・ハーメル監督オフィシャルインタビュー
『ホルテンさんのはじめての冒険』『キッチン・ストーリー』に続き、北欧から届いた、やさしくてあったかい人間讃歌!人間のおかしみと哀しみを描き続けてきた、北欧を代表する監督ベント・ハーメルに、最新作『クリスマスのその夜に』についてを訊いた。
●原作について教えてください。「Only Soft Presents Under The Tree」という短編集が原作です。もともと私の妻が見つけて、読むように薦めてくれたのです。「きっと気に入ると思うし、脚色できるんじゃないか」と。実際に読んでみて、確かに気に入りました。それぞれのエピソードの繋がり方とか、原作者の人生感、ユーモア等々。クリスマスの映画や原作がある作品をつくるつもりはなかったのですが、とっても気に入ったので、制作に入りました。
●脚色台本について>原作を離れて自分の物語として感じなければならない。脚色する時に、原作にもあるそれぞれのエピソードの繋がり、その根底に流れる感情の流れを取り入れる事に注意しました。短編を選ぶ際は、単純に気に入ったものをチョイスしました。それに、登場人物を使ってプロローグとエピローグを、自ら書き下ろして加えました。