『スーパー・チューズデー ~正義を売った日~』 ライアン・ゴズリングインタビュー
ジョージ・クルーニーが、監督・出演・制作と意欲的に携わり完成させたポリティカル・サスペンス。大統領を目指す州知事の姿を通して、現代社会における政治と権力の構図、そしてあらゆる欲望入り混じる人間模様を描き出した本作で主演を務める、ライアン・ゴズリングのインタビューをお届けする。
●政治や権力に関わることはどれほど有害だと思いますか?かなり有害だよ。僕自身はそういう世界に関わったことはないけれどね。これは映画の中の話だ。この映画の好きなところは、政界を舞台にしながら、政治のことをあまり知らなくても楽しんで観てもらえるところだ。舞台はハリウッドでもウォール街でも、どこでもありえる。
●この映画にはハリウッドとの接点があると思いますか? プロセスを通して誠実さを保ちながらやり遂げることは難しいことでしょうか?仕事で誠実さを保つのは難しいことだと思う。
本当のことが言えない。自分が言うことは全部削除されて、背景から取り除かれるからだ。言うことには慎重にならないといけない。僕はそういうふうにこのキャラクターを関連付けた。
●ジョージは『ネットワーク』(76)、『候補者ビル・マッケイ』(72)、『大統領の陰謀』(76)といった70年代を象徴する映画にインスピレーションを受けたそうです。彼が望む感覚を得られるようにそういった映画や、ほかの作品を観るように言われましたか?言われなかったよ。そういった映画ではなく、ドキュメンタリーを観るように指示された。撮影中にそういった映画について、たくさん引用していたけれど、観ろと言われたことはなかった。
もうすでに見ていると想定していたのだと思うし、別の世界に浸ることを望んでいなかったのだと思う!