『ホームレスになってしまった芸能人、岸田健作のゼロからのスタート~水が変えてくれたこと~』
最初は一日におにぎり2つにパン1つと、贅沢していたのが、お金がなくなってしまうと共にお腹もだんだん多くを望まなくなってきたのだ。体に物を入れる回数が少なくなると同時に、当たり前だがみるみるうちに痩せていくのがわかった。
一番ひどかったのは、起きたら頭がクラクラし、体はフラフラで歩けなくなってしまったこと。思考力も薄れてしまい動く事すら嫌になってしまったのだ。
それでも食べないと死んでしまうので、ゴミ箱をあさったり道行く人から恵んでいただいたりと、そこにプライドなんてものはなく、何としてでも生きねばとゆう気持ち一心だった。
もちろん毎回ゴミ箱をあさり、何か食べ物を見つけることや、道行く人から恵んでいただけたわけじゃない。そんな時はもう水を飲むしかなかった。
お腹が満たされるわけじゃないし空腹感は止まないけれど、それでも人間の体の60~70パーセントは水分でできているというのを信じてガブガブ飲んだ。