『ワン・デイ 23年のラブストーリー』ロネ・シェルフィグ監督 オフィシャルインタビュー

第82回アカデミー賞3部門にノミネートされた『17歳の肖像』を手がけた女性監督、ロネ・シェルフィグの最新作『One Day』の邦題が『ワン・デイ 23年のラブストーリー』となり、2012年6月23日(土)に全国公開される。

『ワン・デイ 23年のラブストーリー』ロネ・シェルフィグ監督 オフィシャルインタビュー
主演は『プラダを着た悪魔』のヒロイン役で一躍人気となり、先日婚約を発表した今最もホットでキュートな実力派女優、アン・ハサウェイ。共演は『アクロス・ザ・ユニバース』など演技派として活躍するジム・スタージェス。原作「ワン・デイ」はサンデー・タイムズ紙のベストセラーランキング1位に輝き、31ヵ国で翻訳されているヒット小説だ。この夏大注目の映画といえる。

そんなこの夏大注目の映画『ワン・デイ 23年のラブストーリー』、監督のロネ・シェルフィグ氏にインタビューを行った。

●主人公エマとデクスターが過ごした、“7月15日”だけを綴るという、独特の描き方をしている原作を映像化するうえで、難しかったことはありますか?デイヴィッド(原作者)のアイデアは、ある一日に焦点を当て、毎年彼らが何をしているのかを垣間見るという、珍しいものでした。あっさりと、流れるように時間が経過していく様は、ある種の優雅さを感じさせられ、そういう意味では小説よりも映画に向いている構成ではないかと思います。
でもその中で垣間見ることができる日というのは、必ずしも人生の転換期になるような日ではありませんでした。例えば、デクスターの赤ちゃんが生まれる日は見ることができないけれど、初めてベビーシッターをする日は見ることができる、というように。必ずしもそのキャラクターの描きたい日を描けるわけではない、というところが、とてもいい挑戦になりましたね。

●原作と映画とで、見せ方を変えた箇所はありますか?原作者のデイヴィッドは男性なのでエマの描き方が私よりも愛情がこもっていたと思います。原作はエマへの愛情が詰まっていて、映画は私のデクスターへの好奇心が詰まっていると思います。それが良いバランスで映画に現れていると嬉しいと思います。

●エマを演じたアン・ハサウェイはいかがでしたか?エマは、女学生から一人の女性へと成長していくなかで、自分に自信が持てるようになり、人からも愛され、どんどんしっかりした女性になっていきます。アンはそれを体現するのがとても上手でした。
彼女は自分の体に対して自信を持っており、そういう自信を役にもたらしてくれました。例えば歌が下手な真似をする時は、上手に歌えた方が下手に歌えますよね。アンもそれと同じで、最初は不安定な演技をしているけど、徐々に精神的にも肉体的にも成長して、最後は幸せを手に入れるエマを見事に演じていました。

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