ホームレスになってしまった芸能人、岸田健作のゼロからのスタート「ホームレス経験中のできごと」
その人達は元サラリーマンでリストラされた二人組のお笑い芸人さんで【足つぼマッサージ】というコンビだ。その方達と意気投合してしまいネタを見てくれと言われて見てたのだが、なんとも自虐的なネタばかり。
『窓際ドリーム』や『親権』などリストラされたサラリーマンさんならではの自虐的な内容に心も痛くなる。しかも本人達は、実際あった事を題材にしているのだ。僕は『なんでそんな自虐的なネタばかりなんですか?』と聞いたら、足つぼマッサージさんはこう答えた。
『僕達はサラリーマンだった時、心から笑った事がないのです。いつも周りを気にして、上司を気にして、家庭を気にして。今は全部を失っちゃったけど、心から笑えているし、楽しいんですよ。
』足つぼマッサージさん達のネタは正直つまらなかったけど、すごくキラキラしていた。
30代後半でリストラされ、アルバイトをしながら公園でお笑い芸人を一から志す。周りから見たら切ない絵かもしれないけれど、切なさなんて感じさせないくらい輝いていた。