2012年7月18日 16:00|ウーマンエキサイト

『ローマ法王の休日』ナンニ・モレッティ監督インタビュー

●なぜチェーホフにしたのですか?脚本を書いている最中、劇を有名作家の作品にしたいと思ったからです。チェーホフの思想が本作の内容と登場人物たちに最もふさわしいと思いました。

●監督自身が“ジロトンディ”運動を経験後に、これ以上政治とは関わりたくないと思ったことは、法王になることを拒むメルビルの心情にも重なっていますか?それはちょっと飛躍した解釈だと思う。“政治活動”に関しても当初から、私は監督業に戻りたいと公言していました。元々、政治家になるつもりはまったくなかったんです。

●本作のどういった箇所が自伝的ですか?いつものことですが、映画を撮っているという行為自体が自伝的です。より深く説明するとすれば、法王になりたくないと違和感を覚えているメルビルと精神分析家の二人は、両方とも私自身の投影なのです。

作品情報『ローマ法王の休日』
監督:ナンニ・モレッティ
出演:ミシェル・ピッコリ、イエルジー・スチュエル、レナート・スカルパ、ナンニ・モレッティ他
7月21日(土)TOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
(C)Sacher Film . Fandango . Le Pacte . France 3 Cinema 2011

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