新アルバムに込めた思い 西野カナの“愛の場所”にせまる
Excite:“Place”=“居場所”、みたいな感じなんでしょうか。
西野:そういう意味と、あとは、みんなの生活(する場所)により当てはまりますようにっていう想いもあるんです。
聴いてくれるみんなにとって頼りになる場所に、このアルバムがなれたらいいなという気持ちもあって、『Love Place』というタイトルが一番ふさわしいかなって思ったんです。
Excite:3rdアルバムは大学卒業前後に作られたそうですが、今作は完全に社会人になってからの作品です。気持ちの面などで違いはありましたか?西野:3rdアルバムに込めた想いが“感謝”だったとしたら、今回は「私から何かしたい」「何かしてあげるよ」ってところまで一歩踏み込んで書けるようになった気がします。
そんな今の自分を一番象徴しているなって感じるのが、友情をテーマにした「私たち」で。相手からいろいろしてもらってすごく嬉しい気持ちとか、それと同じくらいに相手を思っている気持ちがギュッと詰まっている曲で、これを聴くと大切な人との関わりって「持ちつ持たれつなんだな」って思うんです。
Excite:全体的にも“私らしさ”や“新しい私”といった、より能動的な言葉も多くなりましたよね。西野:何かしてもらうだけじゃなく、してあげたいって思う気持ちも一つの成長かもしれないし、恋愛でも人としても成長したいという気持ちは私自身の想いであると同時に、みんなも感じていることだったりするんじゃないのかなって。
なので、少しずつでも成長していることをこのアルバムでは書きたいなと思いましたし、ジャケット写真も今までより大人っぽい感じにしてみました。