「心を通わせるには、唇ではなく…」、ミステリアスな色気の実力派俳優、綾野剛インタビュー
■今作は“花”がテーマの作品となっていますが、想い出の花はありますか? 中学と高校のとき、食虫植物のハエトリソウを育てていました。子供の頃、オジギソウが大好きで、いつも隣の家に生えていたオジギソウを撫でながら学校に通学していたんです。
僕は1月生まれなんですが、調べたらオジギソウが僕の誕生花で、花言葉は〈感じやすい心〉と〈失望〉。なるほどなと思いました(笑)。 僕は花そのものよりも、咲くまでの過程に魅力を感じます。シャニダールの花も女性から生み出されることに魅力がある。何にせよ、そこにたどり着くまでの過程がいいですよね。
■最後に、どのように今作を見て頂きたいですか? この作品を観た後に、新しい理解を導き出してくれたらなと思います。
何かを理解しながら観るのもとても豊かなことですし、最初から答えが出ているような作品も僕は好きですが、この作品はそうじゃないんですよね。
とても静かで、常に何かが揺らいでいる狂気のようなものを感じられる作品です。この作品は、“こういう話だな”と自分の枠に当てはめずに、スクリーンの中で起こっている事実を受け止めて、鑑賞後に自分が感じた答えを正解と思ってほしいです。
映画『シャニダールの花』は、7月20日(土)よりテアトル新宿ほか公開
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(c)2012「シャニダールの花」製作委員会