ローカルな旅を南アフリカで(5) 青空キッチンで女性たちに教わる家庭料理
■アフリカの大地の恵み自然に恵まれた南アフリカは、海の幸も山の幸も豊富。メインとなるのは肉料理で、「ビルトン」と呼ばれるビーフジャーキーのような干し肉はどこにでも売っているし、肉料理のレパートリーは多い。
車での移動中にガソリンスタンドに立ち寄ると、その前にチキンを焼いているお店が道端に軒を連ねているのを発見。「チキンが食べごろよー!」というお姉さんのひときわ大きい呼び声につられていくと、ランチを食べに来たという近所の人たちもチキンの焼き上がりを待っていた。「ペリペリ」という辛いソースをたっぷりかけてもらい、チキンに豪快にかぶりつく。地鳥のように弾力があってとてもジューシー。
また、料理に欠かせないハーブは日常の生活でも欠かせないものらしい。「頭が痛い時にはこのハーブをそのまま鼻の中に入れちゃうのよ」と、コサ族の女性が教えてくれた。ミント系のハーブで、清涼感のある香りは確かに頭痛に効きそう。
レストランで食べるような華やかさはないけれど、地元の人たちと一緒に食卓を囲んでアフリカの大地で育った食材をじっくり味わう体験は、南アフリカをぐっと身近に感じさせてくれるのだった。
取材協力:南アフリカ観光局
公式サイト
撮影・取材:東海林美紀