この上なく美味しい映画『大統領の料理人』で伝説の女性シェフを演じたカトリーヌ・フロ、インタビュー
ある意味、ダニエル・デルプシュのことを、私たちはそこまでよく知っているわけではありません。彼女自身というより、彼女の物語が有名なので。私は、そこにあまり感情移入しすぎないようにしました。私はこの役柄を楽しみ、またそれを真剣に受け止めました。エリゼ宮で料理をすることになるという出来事がどういうことなのか、理解しようとしています。
おそらく、それは彼女にとって予想外の出来事だったことでしょう。たとえ彼女がすでに素晴しい経歴を持っていたとしても。彼女はアメリカや日本へ行き、研修を受け、フォアグラについて学びました。
彼女は野心的で、エネルギッシュで、アイデアに溢れた女性と言えます。かなり模範的な形で、自分の人生を勝ち取ってきた人です。
面白いのは、そんな彼女がエリゼ宮で直面する状況です。様々な人物、男性たちに囲まれて。彼女は、誰のために働くのかもよく分かりません。これらが、この物語の面白いところだと思います。
そこでは、人々が言うことと彼らが実際にやることは、必ずしも一致しません。それは政治の世界であり、多くの仲介者が存在する世界です。
それでも彼女は、力強く頑張る、かなり自由な人物です。ちょっとした革命家であるとも言えますね。勇気があり、恐れを知りません。
映画『大統領の料理人』
9月7日からシネスイッチ銀座、Bunkamuraル・シネマ他、全国公開
・公式サイト
Les Saveurs du Palais (C)2012-Armoda Films-Vendome Production-Wild Bunch-France 2 Cinema