SNSの普及で、簡単に他人が普段の生活でどんなことをしているか知ったり、目にしたりすることができるようになりましたよね。そんな中で「リア充(リアルな生活が充実していて幸せなこと)」なる言葉も生まれ、リア充をめざして色々なイベントに参加したり出会いの場を持ったりと、忙しい毎日を送る方も多いと思います。
でも気を付けて! リアルの生活を「自分のために」充実させるのはいいことですが、「他人にリア充であることを見せるため」といったように、本来の目的を見失うと、自分で自分を苦しめてしまうことがあります。
心理学で「イラショナルビリーフ」というものがあります。これは例えば「一流企業に就職しないと一生苦労する」「結婚しないと老後孤独で惨めになる」といったように、周囲の人からの刷り込みや本人の願望などから発生する非論理的な思い込みです。
以前、子供の私立小学校受験で希望が叶わなかったことを気に病んでいる方のお話を伺ったことがあります。お子さんはとてもいい子ですし、その方自身も素敵な女性なのに、ある小学校と縁がなかったというだけで「自分は子育てに失敗した、ダメな家庭だ」とおっしゃるのです。