上司とのコミュニケーションを、驚くほどスムーズにさせる技【伝え方が9割】
3回目となる今回は、上司への報連相の伝え方と、上手な断り方を佐々木圭一さんにお伺いしました。
■相談1(26歳・サービス業)私の上司は常に忙しい方なので、報告や相談のタイミングがつかめません。上司に邪険に扱われないタイミングをつかむコツってありますか?
■回答常に忙しい相手のメリットと一致する、報告や相談をしてみてはいかがでしょうか。「今、お話を聞いていただければ後で30分ほど時間を省略できます。5分だけ、お時間よろしいでしょうか」などと切り出せば、忙しい相手は30分もの時間が省略できるメリットが得られます。このワードが抜けてしまうと、自分の要望のみを伝えることになってしまい、断られる可能性があります。
時間の短縮は、忙しい相手から見るとメリット=好きなこと。相手の好きなことをコトバに取り入れることは、私が提唱している「ノー」を「イエス」に変える7つの切り口中、最も王道の技術です。
トラブルに発展しそうな案件にかんしても、相手の好きなことを相談内容に含めて話をしましょう。「先に○○さんにお伝えしておきますが」「こういう問題が出て来そうなので、事前にお話ししておきます」などと伝えてみてください。
自分よりビジネススキルが高いであろう上司は、怒ることよりも事前に報告してもらえたことで、状況のリカバリーが効く時間の猶予(上司のメリット&好きなこと)があることのほうに注力し、頭の中を“トラブル解決モード”に切り替えてくれるはずです。これが、言いにくい物事ほど早く言ったほうがいい、という理由でもあります。