ロリータ衣装でヌンチャク技を披露するショコタン、中学時代の黒歴史が役作りに必要だった

■主人公・夢子と中川さんの共通点は? 夢子ってほんとにダメなんです(笑)。年齢は不明なんですが、ずっとロリータファッションを着ていて、料理も苦手。人が“?”と思ってしまうような感覚を持ったまま生きていて。でも、大切な人を守りたいという気持ち、そしてあこがれのヒーローになりたいんだという気持ちが爆発した時はすごく強くなるんです。ここぞという瞬間に力を発揮するという点は、私も夢子とよく似ていると思います。

ロリータ衣装でヌンチャク技を披露するショコタン、中学時代の黒歴史が役作りに必要だった
■逆に違うところは? 振り切っているところです。夢子は、一度好きになったらとことん追及して、それを貫いて生きているんですね。それがすごいなと思います。
例えば、私もロリータファッションに興味はあったんですが、実際に挑戦する勇気がなくてできなかったんです。ひとりの時は強気になれても、人前に出るのはちょっと怖いというせめぎ合いが私の中にあって。この作品で夢子を演じて、“私にもこのくらい勇気があれば”と思いました。夢子は、ダメなところは多くても、そうじゃない、かっこいいところもたくさんある女の子だと思います。

■役作りはどうされたんですか? 脚本を読んだとき、“自身の過去と向き合う作業”に取り掛かる決心をしたんです。これまで“黒歴史”と名付けていた、中学時代のどうしようもない自分をもういちど呼び覚ます作業ですね。それをしないと夢子は演じられないと思ったんです。映画の中で、夢子が部屋に閉じこもり、特撮ヒーローのビデオを見ながら変身ポーズをきめている。
そのときだけ心が輝くシーンがあるんですが、あれは親も見たことのない中学時代の本当の私の姿です。そのシーンを撮るときは、運命以上に怖さを感じましたね。

それから、その作業と同時に、純粋な気持ちで特撮ヒーローを見ていた気持ちを呼び起こすため、またもビデオを見まくりました。変身直前の表情の変化とか、いかにも特撮モノっぽいポーズとか、今度は自分が『宇宙刑事ギャバン』や『超人機メタルダー』のようなヒーローなるんだという新たな視点で見たことで、これまでにない感動が生まれましたね。そういう作業をしていくうちに、『過去の自分にプレゼントしたい映画を作ろう』と気持ちになりました。


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