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言葉の選び方で親密度が変わる?! 「語感」が持つパワーがすごい! 【黒川伊保子】

ウーマンエキサイト
仕事をする上で人とのコミュニケーションはとっても大切。でも、全く悪意はないのになぜか相手の機嫌を損ねたり、うまく自分の気持ちが伝わらなかったりすることはありませんか。それは、使った言葉の「語感」に秘密があるのかもしれません。


言葉の選び方で親密度が変わる?! 「語感」が持つパワーがすごい! 【黒川伊保子】


人工知能(AI)の開発にたずさわり、脳機能論を用いた語感分析法の第一人者の黒田伊保子先生によると、ことばには、意味を超えて、ヒトの意識をある方向に導く力があるそうです。その正体は、発音体感。



発音時の口腔周辺の運動によって感じる発音体感は、生まれて初めてことばを口にした瞬間から、常にことばと共にあるもの。そして、他者の声を聴いても文字を目で読んでも、発音したときと同じ体感を想起するので、この効果は生まれるとか。



実際にどんな風な効果が生まれ、どう活用するのがいいか、黒川先生の著書『人は語感でいい・悪いを決める』から、具体的な例を見てみましょう。







■「いつも」を使うと親密度がアップする

ビジネスでよく使う「お世話になっております」という言葉。これに「いつも」を付けて、「いつもお世話になっております」とするだけで、親密感がます感じがしませんか。



「イツモ」の語感は、まず先頭の「イ」がひとつの方向にいち早くわき目もふらずに突き進む印象をつくり、「ツ」が強い意志で内面にためてきた何かを連想させ、「モ」は中身が密でたっぷりした様子や、多すぎな感じ、いっぱいな感じを表しています。



これらを合わせると「いつも」はずっと溜めこんだものが一直線にその人に向かってついでてしまったような語感になるのです。相手に対してずっと見ていた、気にかけていたという印象が伝わるので、親密度がまして感じられるのです。



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