季節の訪れが初夏のプレリュードを奏で始めると、お部屋の雰囲気も変えてみたくなりませんか? 明るい色合いの花束を無造作に投げ入れたピッチャーを置いたり、窓越しの光が降り注ぐコーナーに並べたガラスの置きものたちをピカピカに磨いたり。ちょっとした演出はいろいろ楽しめますが、自分でもびっくりするぐらい変化を味わえるのは、壁面のかなりの面積を占める絵とか写真を飾ること。
自然光の入るリビングルームは、画家の置いた色彩をそのまま楽しめるのが魅力です。
ただでさえ狭いのにとんでもない! と思われますか? 広くないからこそ効果的な方法だと思うのですよ。たとえば、体育館みたいなスペースに壁画がディスプレーされていてもあまり目立たないでしょう? ひとつの壁面を覆い尽くすほどの面積を、お気に入りの絵が占めていると、その美しさを丸ごと享受している豊かな気分になれるんです。
大小様々なフレームをたくさん並べる、パリのカフェやビストロみたいな演出ももちろん素敵! ただ、センスはその飾り方のほうが試されるかもしれません。自分の部屋ですから、時代やスタイルなどあまり気にせずに、好きなものをミスマッチで飾っていいとは思うのですが、互いのフレームが相乗作用を醸し出さないでゴチャゴチャしてるだけだと、だんだん自分もくつろげなくなってしまいそうですから。