2014年5月13日 07:00|ウーマンエキサイト
「20世紀最後の巨匠」とピカソに言わせたバルテュスの美の世界
再現されたアトリエと愛用品のから匂い立つ画家の存在感本展で非常に興奮したのは、バルテュスが晩年を過ごしたスイス・ロシニエールの「グラン・シャレ」と呼ばれる住居に残るアトリエの再現。在りし日のままに残されている品々が無造作に置かれた室内は、自然光の入る北窓を背に濃密な空気が漂い、「描くことは祈り」と語っていた画家の気迫や懊悩(おうのう)がゾクゾクするほど伝わってくるではありませんか。
鏡の脇に飾られているのは彫刻家、ジャコメッティの写真。彼の死まで続いた2人の友情に、孤高の画家、バルテュスの熱い思いがしのばれます。彼が描いたジャコメッティのデッサンも素晴らしい。口元は微笑んでいるのに、目の奥に深い哀しみが見えるのです。
アトリエとともに、生前の愛用品である着物、ステッキ、愛読書、菩提樹の香水などが展示され、さらに彼の匂いや息遣いまでが感じられ、まさに五感がフルに刺激されました。
ミュージアムグッズがまた、お決まりのポストカードやクリアファイルのみならず、彼が愛飲したダージリンとアールグレイがブレンドされた紅茶、ハチミツ、ハンドソープ、岩絵の具まであり、購買意欲も刺激されまくり。
会期中、ぜひ、もう一度訪れたいです。
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バルテュス展
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