運のいい人は、周りも笑顔にする! そのパワーの秘密とは!?【黒川伊保子】
脳梁を効率良く動かすためには、運動をしたり身体を動かして小脳を鍛えるほか、気持ちを言葉にするというクセをつけることが大切。それも、「美味しい」や「嬉しい」、「あの映画は良かった」など、出来るだけポジティブな言葉を遣いましょう。
運動し、感動を言葉に現したら、早寝早起きも鉄則。つまり、規則正しい生活が直感を磨き、運を良くすると言っても過言ではありません。
■笑顔でいることが、運の良さも引き寄せる私は企業コンサルタントをしているので、仕事柄、多くの事業家に会います。その中で、成功している組織リーダーたちに共通して言えるのが、周囲を笑顔にする力があるということ。これは、運がいいと言われる人たちに必ず備わった力なのです。
人には「ミラーニューロン」という脳神経細胞の働きで、相手の表情を自らの脳裏に写し取ってしまう能力があります。
新生児の共鳴動作というのがあり、なんと生まれて3時間の赤ちゃんでも、目の前の人間の口腔周辺の筋肉の動きをまねる能力があるのです。これは、脳が反射的に表情を写し取れるからできること。
それは、大人になっても残っていて、目の前の人間が満面の笑みになれば、つられて笑顔になってしまうでしょう? 実は、脳はもっと微細に、相手の表情を無意識のうちに感じ取っているのです。そして、大事なことは、感情は表情を作るけれど、表情もまた感情をフィードバックしてしまうということ。つまり、嬉しくなくても、嬉しい表情筋を作れば、気持ちがなんとなく華やいでくるものなのです。
ということは、嬉しい表情をしている人は、その表情筋を周囲に写し取らせ、嬉しい気分を起こしやすくしているということ。嬉しい表情の人の周りでは、人々が前向きになるので、ことがうまく運びやすい。結果、運がいい人、と言われることになるわけですね。
逆にいえば、口角の下がった沈んだ表情の人は、周囲の人々のやる気をそいで、ことがうまく行きにくくなることに。人相学は、案外、脳科学で説明できるのかもしれません。
あらゆることに好奇心を持ち、そこにいることを楽しむこと。そして、どんなときでも嬉しい気持ちで人にあうこと。それは、言葉や態度よりも多大なる力を秘めていて、奇跡を起こします。その習慣をつけることで、人生勝ち組に入ったも同然なのです。
特集:黒川伊保子が教える、幸せを呼ぶ脳のつかい方
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