一生懸命なのに言葉にできない…心に響く伝え方って?【伝え方が9割】
58万部突破のべストセラー『伝え方が9割』の著者、佐々木圭一さんに、読者の皆様からのお悩みに解答していただくこのシリーズ。第23回目は、心に響く伝え方を学びたい女性からの相談にお答えいただきます。
【相談】気持ちでは一生懸命なのですが、言葉にすると相手に気持ちが上手に伝わりません。心に響く伝え方を学びたいです。(33歳/サービス業)
【回答】心に響く伝え方をするために必要なことは1つだけ。「どれだけ相手のことを想像できるか」です。好きなものや興味があること、何に困っているか、暮らし方などは、人それぞれ違います。それを事前にリサーチして、相手のことを想像して伝えるだけで、今より心に響く伝え方ができるようになるはずです。
相手のことを想像するためには、『伝え方が9割』(ダイヤモンド社刊)の第2章「ノー」を「イエス」に変える3つのステップを参考にするといいと思います。その3つとは、
1 自分の頭の中をそのままコトバにしない
2 相手の頭の中を想像する→自分のお願いに相手がどう考えるか、普段相手は何を考えているかを想像する
3 相手のメリットと一致するお願いを作る
です。
相談者さんはサービス業とのことですので、例えばミネラルウォーターを販売する職業に就いていると仮定してみましょう。販売する相手が20~30代の女性であれば、「このお水を飲み続けると美肌に効果的だと言われています」と伝えれば、美容に関心が高いであろう女性の興味をひくことができるかもしれませんが、この伝え方では美容に関心が薄い男性にはあまり響きません。