わかりやすく伝える方法って? 「説明力」を高める言葉のコツ
自分の言いたいことが相手に伝わらない。話しているうちに「伝えたかったはずのこと」がわからなくなった。仕事でもプライベートでも、そんな経験をしたことはありませんか?
せっかく話したのに「よくわからなかった」と言われたり、「で? 結局何が言いたかったの?」と言われたりしたこともあるでしょう。中には、そのように言われたことが原因で、人と話すことに苦手意識を持っている人もいるかもしれません。
そこで今回は、わかりやすく説明するために知っておきたいポイントをご紹介します。
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■雑談と「説明」は違う自分の言いたいことを相手に伝える「説明」という作業は、いわゆる雑談とは性質が異なります。雑談の目的は、相手との距離感を縮めたり親密度を高めたりすることなので、とりとめのない内容の会話をするのが一般的です。
一方、説明の目的は、相手にわかりやすく伝えることです。
そこに必要なのは、ユーモアや冗談というよりむしろ、自分の伝えたいことをわかりやすく説明する力=説明力です。
では、どのような点に気を付けると、わかりやすい説明になるのでしょうか?
■説明力をつけるためには、「誰に」「何を」伝えたいのかを理解する「誰に」「何を」伝えたいのかを明確にすることは、とてもシンプルで重要なことです。ですが思った以上に「何を」伝えたいのか、自分自身が理解していないことがあります。
○○について話そうと思っていても、その中でも「何を」伝えたいのか、伝えることによって、「何を望んでいるのか?」「何を達成したいのか?」と突き詰めると、ハッキリしていないことが多いのです。
特に近しい人とのコミュニケーションでは、ここを押さえておかないと、感情が先だって「伝えたいこと」が伝わらないまま終わってしまうこともあります。ですので、わかってほしいと思うことほど、事前に何を伝えたいのかよく考えてみましょう。
たとえば、会社やママ友同士で起きた出来事を、家でパートナーに話す時には、具体的な内容を話す前に、「話すことで整理したい」のか「アドバイスが欲しい」のか「共感してほしい」のかを考え、パートナーに伝えてみてください。何を相手に望んでいるのか伝えることで、自分自身も話の着地点が見えますし、相手もどういう姿勢で聞けばよいのかがわかりやすくなります。
ちなみに「誰に」について。これは相手のことをよく知らない場合には次のことをよく考える必要があります