写真集やアートに触れる、隠れ家のような「森岡書店」

ここは、どこ? 地下鉄の茅場町駅で下車し、永代通りを霊岸橋に向かって徒歩1分、橋の手前、右手に位置する古い戦前のビルを見た瞬間、時代と場所をワープしたような不思議な感覚に包まれます。

写真集やアートに触れる、隠れ家のような「森岡書店」

昭和2年に建てられたというビルは、まるでプラハやブリュッセル、シエナや壁が崩壊する前のドイツを彷彿とさせるような佇まい。関東大震災後に建てられメンテナンスが素晴らしく、3年前の震災でもビクともしなかったとか。


段差が均一でない石の階段で3階へあがると、そこに広がるギャラリー。そのギャラリーを併設する書店が、写真集や美術書を中心に扱う森岡書店です。知る人ぞ知る、隠れ家のようなこんなスペースで、自分だけの静謐なひとときを満喫してみませんか?

美と知のワンダーランドへようこそ!店主の森岡督行さんは、神田の老舗古書店、一誠堂にお勤めだった2006年4月、たまたまこのビルの古美術店を訪れて建物に魅了され、それまで独立しようなどと思ってもいなかったのに、「ここで古本屋をやってみたい」と、気持ちが一転したのだそう。


写真集やアートに触れる、隠れ家のような「森岡書店」

辞表を出して、それからプラハとパリに買い付けへ。アクシデント続きの旅で悪戦苦闘を経て、7月に開店。今年で9年目を迎えましたが、森岡さんは「どうにか維持できているだけ」と笑います。開店に際しては、懇意にしているお客さんから「勇気あったね」と言われたというエピソードも。

店内には、美術関係の個展が開催されるコーナーを含め、店主自らが集めた選りすぐりの書籍が置かれています。

写真集やアートに触れる、隠れ家のような「森岡書店」

シンプルで素っ気ない内装でありながら、個人宅のリビングルームのように落ち着ける店内は、一度訪れたら忘れられない空間です。


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