かわいいのはわかるけど…孫を甘やかす祖父母への対応策
私は日頃、NPO法人で子育て支援活動を行っているのですが、その中でママたちから「おじいちゃん、おばあちゃんが孫に対して甘やかしすぎる」という悩みを聞くことは意外と多いものです。我が家の娘たちも昨年から、夏休みなどの長期休みに子どもだけで祖父母の家に泊まらせていますが、大抵ワガママになって帰ってきます。
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子どもからすると、「おじいちゃん、おばあちゃんは何でも買ってくれる! 何でも好きなものを食べさせてくれる!」という存在だと感じているようです。たしかに、孫をかわいがってくれるのはありがたいですが、親の本音としては「あまり甘やかさないでほしい」と伝えたい時もあるではないでしょうか。どう伝えればよいのか、ママたちの意見で多いケースを取り上げ、対応策を紹介します。
■祖父母が、孫の欲しがるおもちゃやモノをどんどん買ってしまう場合(1) 子供の感謝の気持ちを育てたい、と祖父母にも協力を求める
「欲しいものを何でもすぐに買ってもらえる、ということに慣れてしまうと感謝の気持ちを持たなくなってしまう。おもちゃやモノを買ってもらったことに対して、きちんと感謝の気持ちを持つ子に育てたいので、時には我慢させる環境も一緒に作って欲しい」と、祖父母にも孫のしつけへの協力をお願いするとよいでしょう。
そのほか、「おもちゃがありすぎて、ひとつのものでじっくり遊ばなくなって、困っているんです」と悩みを打ち明けるかたちで、暗に「おもちゃを買い与えないでほしい」という気持ちを伝える手もあります。
(2)「子供を片付けのできる子に育てたい」と、親としての目標を祖父母に伝える
小さいうちから自分のものを自分で管理する、お片付け上手な子どもに育てたいと祖父母に伝え、協力を仰ぎましょう。そして、どんなおもちゃを持っていて、どこにしまうかということを子どもが自分で理解できるようにするためには、収納とおもちゃの量のバランスをとることが必要だと伝えてみましょう。