中谷美紀、主演映画『繕い裁つ人』のために1か月で裁縫マスター
クランクアップ時に中谷さんは、三島監督にお手製のケープをプレゼントされたそう。三島監督が「わざわざ神戸のアンティーク屋さんでボタンを選んでくれ、南洋裁店の箱を用意して、まるで市江が仕立ててくれた洋服のように振る舞ってくださって、本当に監督冥利に尽きる」とそのケープを披露。中谷さんは「直線縫いの練習に飽きて、完成品を作りたかったんですね。監督のイメージや服装を考えつつ、実はどれだけ簡単に縫えるかなども考慮に入れて、ケープにしました」とプレゼントの理由を説明していました。
ミシンの修練に短い撮影期間というハードさにも関わらず、中谷さんは“料理長”として豚汁や鴨汁をスタッフ・キャストに振る舞うなど気遣いを見せていたそう。三浦さんが「撮影中にも関わらず、中谷さんが鳥団子を丸めていて手がベタベタで」と振り返ると、中谷さんは「予算的に厳しい映画でもありましたので、豊かな映像を活かすために一番に削られるのは食費。自分が温かいものを頂きたいと思いましたので、僭越ながらそのような事をさせて頂きました」と笑顔を見せました。また三島監督から「中谷料理長の指示を受けてテキパキやっていた感じ」と助手ぶりを紹介された三浦さんは、「それで中谷さんから『女子力が高い』と言われまして」と照れていました。
構想8年の夢を実現させた三島監督は「寝ずに撮影をする中で下がっていくスタッフたちの士気を、中谷さんが座長として高めてくれた。中谷美紀という女優は、一人の主演女優という以上に、一緒に本作を作り上げてくださった戦友」と感謝すると、中谷さんも「たおやかな黒木さんや、女子力の高い三浦さんらと共演もでき、素晴らしい経験でした。こんなにささやかで贅沢な作品に関われたことを、一人の人間としてこころから光栄に思います」と完成を祝福していました。
・中谷美紀主演映画『繕い裁つ人』
1/31(土)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
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