2015年2月23日 12:15|ウーマンエキサイト
マネープラン、ライフプランは本当に必要? スタンフォード大学に学ぶ、不透明な未来への備え方(その1)
お金の話題になると大体において出てくる、「ファイナンシャル・プランニング」や「ライフプラン」という言葉。それらを聞いて、「一度計画を立てたら、その通りに生活しなくてはいけないのでしょう? なんだか窮屈そう」という印象を持つ方も多いようです。また、「今のような将来が不透明な時代に、プランニングを行う意味なんてあるのですか?」という質問を受けることもあります。
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私自身もファイナンシャルプランナー(FP)の勉強を始めたばかりの頃、結婚する時期が未定だったり、転職を考えていたりと生活の変化が予測しづらい場合、プランを作っても無駄かもしれない、と考えていました。
ですが、その後、多くの方のプラン作成を経て、「やはりプランは必要なもの」と考えています。それはなぜかをお伝えする前に、ある理論についてお話ししましょう。
■ビジネスマンの8割が、自分の成功を「偶然の産物」と考える理由とは皆さんは、「プランドハプンスタンス」という言葉を聞いたことがありますか? これは、スタンフォード大学のJ・クランボルツ教授によるキャリア理論のことです。教授が行った、数百人に及ぶ成功したビジネスパーソンへの調査の結果、その内の8割が「いまある自分のキャリアは予期せぬ偶然に因るものだ」と答えたという結果を得たことに基づいており、「計画された偶発性」と日本語訳されています。
ビジネスで成功するには、根気強く努力を積み上げるというイメージがありますが、自分は「たまたま」成功した、と考える人が8割もいるというのは、少し意外な数字かもしれません。なぜ、そのような結果になったでしょうか。
通常、キャリア構築というと、「この仕事に就きたい」という明確な職種名や、「何歳までにこの役職に就きたい」というようなゴールを先に決め、そこから逆算して資格を取ったりスキルを磨いたりといった合理的な行動をはかるアプローチが一般的でした。