2015年2月23日 12:15|ウーマンエキサイト

マネープラン、ライフプランは本当に必要? スタンフォード大学に学ぶ、不透明な未来への備え方(その1)


しかし、現在の世の中は環境変化が激しく、企業も今までのようにキャリアの明確な見通しを提供することが難しくなってきました。さらに、女性の社会進出が増加する中で、出産や育児による働き方の変化は避けられない、ということも認知されてきました。「3年後にはこのチームのトップ営業に!」と思ってスキルを磨いていたのに、出産後復職すると諸々の条件を勘案した結果、人事課に異動などという場合もあり得ます。

そんな時に、無理をしてまで当初のゴールに固執したり、キャリアの方向性が変わったことでモチベーションを下げたりするのではなく、新しい状況を積極的に受け入れ、自分を成長させる糧にできる人が結果的に成功者となる、というのが「プランドハプンスタンス」の考え方です。

つまり、前述の調査対象だったビジネスマンは、偶然の出会いや出来事をチャンスに変えた結果、成功を収めたと考える人々が多かったといえるでしょう。

■偶然の出会いや出来事をチャンスに変えるための、4つのステップ新しい状況を受け入れるといっても、もちろん、無目的に流れに身を任せることがよしとされているわけではありません。偶然の出会いや出来事をチャンスに変えるためには、4つのステップが必要であるとJ・クランボルツ教授は言っています。

<偶然の出会いや出来事をチャンスに変えるための、4つのステップ>
ステップ1.Clarify Ideas:自分の興味を惹かれること/関心事を明確にする
ステップ2.Remove the Blocks:障害を取り除く(出来ない理由ではなく出来る理由を考える)
ステップ3.Expect the Unexpected:思いがけないチャンスがくると思って心構えする
ステップ4.Take Action:必要な準備をする&好機と見れば掴まえる

つまり、ビジョンをしっかり持った上で、ひとつの方法・可能性に固執せず、起こりうるリスクや変化に対して「行動を起こす」準備をおこたらないことが重要だといえるのです。
プランドハプンスタンスの中の「計画された」という言葉が指すのは「何の職業に就くのか」ではなく、「どう成長したいか」「どうありたいか」ということについての計画なのでしょう。

これは、ファイナンシャル・プランニングにも重なる考え方であると、私は考えています。ファイナンシャル・プランニングというと数字的な計画をイメージしがちですが、実際はそれだけではありません。詳しくは次回お伝えします。

<関連リンク>
マネープラン、ライフプランは本当に必要? スタンフォード大学に学ぶ、不透明な未来への備え方(その2)

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