ウォルトが生前最期に見届けた作品も。ディズニー映画の隠れた名作3選
■『ポカホンタス』ディズニー映画には珍しい、“ザ・ハッピーエンド”で終わらないこちらの物語。初めて実在の人物を扱ったことでも知られていますよね! 彼女の人生を描いた歴史的な逸話だけでなく、同時代の民話や伝承をも映像に反映されているため、リアリティ溢れる描写がとても深く印象に残る作品となっています。
物語は1607年―英国から開拓隊を乗せたスーザン・コンスタント号の新大陸出港に始まります。目的地であるヴァージニア植民地には先住民・パウアタン族が平和に暮らしていたのですが、キャプテン・ジョン・スミス率いる一行は知らず知らずのうちに、そこへと押し入る形になってしまったのです。
そんな中、首長の娘・ポカホンタスと、運命的な出会いを果たし恋に落ちるジョン。通じるはずのない言葉を心で理解しようと懸命に“愛”を育む二人でしたが、それを邪魔するように、民族の対立にはドンドンと拍車がかかり…。実話ということを念頭に置いて観ると、さらに切なさが増します。
■『プリンセスと魔法のキス』そして最期がこちら! ディズニープリンセスのなかにひょっこり混ざっているティアナを観て、「このお姫様、誰だっけ…」と検索した経験はありませんか? ディズニーヴィランズのなかに登場するドクター・ファシリエも、じつはこの作品出身なんですよ~。
小説『カエルになったお姫』をもとに、日本では2010年に公開された『プリンセスと魔法のキス』。「いつの日か、きっと自分のレストランをオープンさせるのだ」と日々努力を重ねていた主人公・ティアナの前にある日突然現れた一匹のカエル。自分は王子で、“影の呪い”によって姿を変えられてしまったのだとどこか上から目線で語るカエルのナヴィーンは、「魔法を解くためにキスをして欲しい」と彼女に頼むのですが…。
ロマンチックなキスですべて解決すると思いきや、そうもいかないのがこのお話の面白いところ。ディズニーアニメーションの代表的ラブコメ作品として、おすすめの一作となっています。キレイな画と歌のコラボレーションは必見です!
以上、いかがでしたか? 最新作『イントゥ・ザ・ウッズ』に登場する女性たちは、昔ながらの「王子さまを待つプリンセス」とはちょっぴり違うよう。作品のなかで、非常に力強く現代的な生き様を見せてくれるということなので、そんな時代の移り変わりも合わせてお楽しみくださいませ。