自転車は左側通行か右側通行か、どちらが正解? 誤った乗り方は事故の引き金に
街中で、子どもを自転車の前後に乗せているママをよく見かけます。電動アシスト自転車に乗っている人が多いのですが、便利な半面、扱いによっては危ない思いをすることも。電動アシスト自転車をはじめ、自転車に安全に乗るための知識を増やしておきましょう。
3月12日に行われた「自転車の安全利用促進委員会」によるセミナーでは、危険行為への改正道路交通法による講習義務化など、ルールが厳格化される背景について、近年増加している電動アシスト自転車の動向、主婦や子どもに関する自転車事故の実態や意識について講演がありました。
■先進国のなかでも自転車事故が多い日本まず、三井住友トラスト基礎研究所理事で工学博士の古倉宗治さんによる講演「電動アシスト自転車の動向と主婦と子どもの自転車事故の実態」では、日本は先進国の中でも自転車事故が多いこと、特に主婦の場合は歩道での事故率が高いことが伝えられました。全体としては自転車事故は交差点事故が圧倒的に多いそうなので、ルールをしっかり守って利用することが重要だそう。
■自転車は「左側通行」が原則!NPO法人自転車活用促進研究会理事でツーキニストの疋田智さんは、「主婦の自転車利用の実態と道路交通法改正後も変わらぬ意識」をお話されました。ここで疋田さんが強く訴えたのは、自転車は車道では一切右側通行してはいけないということ。右側通行は車道を逆走することなので、出会い頭の事故につながるのです。自転車事故の半分を占める出会い頭の事故を防ぐためにも、自転車は車道の左側を走ると覚えておきましょう。