恐るべし猫ネットワーク! 大人気児童文学の映画化『ネコのミヌース』【映画ライター渡まち子の「猫目線」映画レビュー9】

映画の中に登場する猫に注目して、作品の見どころや猫ポイントと共にご紹介するこのコラム。今回ご紹介するのは、オランダ映画「ネコのミヌース」(2001年)。突如、人間の女性に変身したネコが、偶然知り合った引っ込み思案の新聞記者を助けて大活躍するファンタジックなコメディー。

恐るべし猫ネットワーク! 大人気児童文学の映画化『ネコのミヌース』【映画ライター渡まち子の「猫目線」映画レビュー9】

(c)kichigin19- Fotolia(写真はイメージです)


◆あらすじノラ猫のミヌースは、トラックからこぼれ落ちた薬品をペロリと舐めたため、なんと突然人間の女の子に変身してしまいます。猫のしぐさは抜けないものの、人間であることを楽しむミヌースは、偶然知り合った、新聞記者ティベの秘書になることに。引っ込み思案な性格のため、まともな取材もできないティベでしたが、猫のネットワークを駆使してスクープを提供するミヌースのおかげで、たちまち売れっ子記者になります。そんなある日、ミヌースとティベは、街の有力者のよからぬ噂を知ることになります…。


恐るべし猫ネットワーク! 大人気児童文学の映画化『ネコのミヌース』【映画ライター渡まち子の「猫目線」映画レビュー9】
◆演技派女優の見事な“キャットウーマン”ぶりに注目原作は、オランダの国民的女流作家で児童文学者アニー・M・G・シュミットの同名小説です。日本で上映される本数は決して多くないオランダ映画ですが、主演のカリス・ファン・ハウテンは、ハリウッドでも活躍する国際派女優なんですよ。演技派でシリアスな役が多い彼女ですが、本作では、元猫で今は人間という“難役”を、コミカルかつチャーミングに熱演。高い木にヒョイと登ったり、魚に目がくぎ付けで怪しげな動きをしたり、揺れるものについ手を出してしまったりと、猫っぽいしなやかなしぐさに、ぜひ注目してください。

さらに! この作品、ファッションにうるさいおしゃれ女子の胸をときめかせるキュートな演出がいっぱい。屋根の上やお部屋の中は、あえて作りものっぽいセットで、ドールハウスのようだし、ミヌースが身に着ける洋服やアクセサリーが、すべてグリーンで統一してあったりと、ポップなビジュアルが可愛い! 物語は、勧善懲悪のファンタジーですが、ちょっぴり恋愛要素もあるので、大人も子どもも楽しめる楽しい作品です。


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