バカだニャ~、人間って! 『黒猫・白猫』【映画ライター渡まち子の「猫目線」映画レビュー14】

映画の中に登場する猫に注目して、作品の見どころや猫ポイントと共にご紹介するこのコラム。今回ご紹介するのは、仏・独・ユーゴスラビア合作映画『黒猫・白猫』(1998年)。

バカだニャ~、人間って! 『黒猫・白猫』【映画ライター渡まち子の「猫目線」映画レビュー14】

(写真はイメージです)


陽気なロマ(ジプシー)の人々がさまざまな騒動に巻き込まれるドタバタ・コメディーです。

◆あらすじドナウ川のほとりで暮らすロマ族のマトゥコは、一獲千金の夢を追っては失敗ばかりしている自称・天才詐欺師。ロシアの密輸船から石油を買いますが、逆にだまされて大金を失ってしまいます。

マトゥコは何とか金を取り戻そうと、石油列車ハイジャックを計画するも、新興ヤクザのダダンの企みで失敗。マトゥコの息子ザーレはセクシーな美女イダと恋仲なのですが、マトゥコは借金返済の代わりに、ザーレと、ダダンの妹との結婚を勝手に承諾してしまいました。
さぁ、どうしましょう…?! 

バカだニャ~、人間って! 『黒猫・白猫』【映画ライター渡まち子の「猫目線」映画レビュー14】
◆ハチャメチャで泥臭いコメディーが新鮮旧ユーゴ出身の監督エミール・クストリッツァは、世界中の映画祭で山ほど賞をとっている名匠で、映画好きなら絶対に無視できない存在。特に、旧ユーゴの内戦の悲劇を描いた作品で高く評価されていますが、時には本作のように楽観的で底抜けに明るい小品も作ってくれます。


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