くらし情報『ドキュメンタリー映画「フリーダ・カーロの遺品」が 生き生きと描く“女の人生”に心が震える』

ドキュメンタリー映画「フリーダ・カーロの遺品」が 生き生きと描く“女の人生”に心が震える

こんなすごいプロジェクトを見過ごすわけにはいかないでしょう! とプロデューサーを説得し、石内さんの到着した2、3日後、どうにかメキシコに降り立ちました」

フリーダ個人の奥にあるメキシコの歴史や文化を投影青く塗られた壁が印象的な、通称“青い家”。フリーダ・カーロの生家であり、夫の画家ディエゴ・リベラと結婚生活を送り、最期の時を迎えた場所、フリーダ・カーロ博物館の陽光の当たる中庭や、風通しのよさそうな明るい室内で、石内さんが撮影しています。

ドキュメンタリー映画「フリーダ・カーロの遺品」が 生き生きと描く“女の人生”に心が震える

© ノンデライコ2015


何万点もある遺品の中から、即決で選び、撮らないものは「アディオース!」と除けていく姿勢の軽々と楽しげなこと。そのキュレーションの見事なこと。

痛む身体を支えたコルセットには、穴が開けられ、絵が描かれています。蒸し暑さを緩和し、フリーダの愛着があったことが窺えます。

Frida by Ishiuchi #100 © Ishiuchi Miyako


愛らしい刺繍が施された右のほうがヒールの長い赤い靴。

Frida by Ishiuchi #34 © Ishiuchi Miyako


身体が不自由で扱いにくく、こぼしながらも美しくなるためにがんばって塗ったであろうマニキュアの瓶。<div class=
生々しい女性の日常が鮮やかに立ち昇ってきます。">

Frida by Ishiuchi #46 © Ishiuchi Miyako


「石内さんも、最初はフリーダ個人を捉えていたんですけれど、遺されたものの中にある色彩とか質感、ディテールから、フリーダ個人より、もっと奥にあるメキシコの歴史とか文化に、どんどん着眼されていったんです。

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