「シエスタ」で癒されよう。ギターとピアノで奏でる、優しいBGM 3選
現代アルゼンチンのレジェンド
カルロス・アギーレのピアノは癒しの極致▼「グルーポ」
カルロス・アギーレ
こんなにも自然で優しい音楽があるでしょうか? アルゼンチンの首都ブエノスアイレスから遠く離れたエントレリオス州、パラナ河のほとりで音楽を作り続ける孤高のピアニスト、詩人、作曲家の
カルロス・アギーレ。
アルゼンチンの伝統音楽、タンゴやフォルクローレの影響もさることながら、隣国のブラジル音楽、ジャズ、クラシックをも含むめくるめく世界観が、彼独特の血潮のぬくもりが伝わるピアノの根底に流れています。
一枚一枚、手描きの水彩画がついたジャケット。中央の絵が、四角く小窓の空いた厚紙の表紙に挟まれている凝った作りで、ぬくもりを感じる。
いわゆる商業主義とは一線を画し、決して押しつけてこないけれど、その高雅な佇まいに身を任せたら最後、本物の響きゆえにもう後戻りはできない…そんな思いにかられるほど、絶対値的な美しさに満ちた音楽。
驚くことに、ジャケットの水彩画も
一枚一枚手描き、と聞けば、彼の類稀な個性の片鱗がうかがえることでしょう。風景が次々に浮かび、自然と一体化した音楽にどこまでも癒されます。昼寝しちゃうのがもったいないくらい、極上のひとときを紡いでくれる名盤。
10月のジャパンツアーも楽しみです。