あなたの最高と最低を引き出す存在 ~家族の扉~(女性の幸せの見つけ方特集-5)
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「家族は、あなたの最高と最低を引き出します」と、本田健さん。ママになってみて「こんな幸せがあったのか!」と、子を持つことの幸せに、目が覚める思いをした人も多いだろう。
しかし一方で近年、「親と何のわだかまりもない人はいない」と言われるほど、仲の悪い親子の問題がクローズアップされている。
家族の問題は、本当に奥深い。血のつながりのある家族であっても、「相性が合う/合わない」は必ずある。そういう意味では、家族は、人間関係のレッスンを学ぶ場だともいえる。
扉の向こうにあるもの(1)=母親との確執を癒す
「女性に、家族についての悩みを尋ねると、意外と多いのが、『自分の母親との確執』です」(本田さん談)。
母親がどうしても面倒くさくて、できるだけ関わりたくない。
母親から電話がかかってきただけで気持ちがブルーになる、という女性はたくさんいる。特に、父親が仕事などで不在がちな家庭の場合、母親が重くのしかかってくる感じがする、という女性は多くいるようだ。
母娘の間の痛みを癒すには、まず、互いの抱えるわだかまりを直視することが必要だ。母親の何がイヤなのか? 小さい頃から何が抱えてきたのか?を、読み解いていかなければ、2人の間のわだかまりは一生消えない。
「そういった傷をひとつずつ、癒していきましょう。すぐに、すべてが解けることはありませんが、忍耐強く癒しをすすめれば、いずれ、母と娘が和解できる日も来るでしょう」(本田さん)
扉の向こうにあるもの(2)=父親を手放す
一方、父親との問題を抱えている女性もたくさんいる。父と娘の関係は、大抵「パパ大好き」か、「面倒で口もきかない」かの両極端に分かれるのだが、やっかいなのは、そのどちらも、父親の本当の姿を知っているわけではないところだ。
父親を過剰にヒーローとして見ているか、ダメで尊敬できない人物として見ているかのどちらかに分かれる。
「いずれにしても、父親を上手に手放さないと、自分のパートナーとつながることはできません。ほかの男性に愛されることは、父親を裏切ったり、捨てたりすることになってしまうからです。」(本田さん)
母親と父親、その両方と健康的な距離を保つのは、実はとても難しい。でも、「健康的な距離を保つのは難しい」という認識を持っていれば、少々うまくいかないことがあっても、腰を落ち着けて向き合う気持ちになれるかもしれない。
親との距離が上手にとれるようになると、人は人生で安心感を得られるようになる。なぜなら親が、「自分にとって最低な存在」から「無条件であなたを応援してくれる最高の存在」に変わるからだ。