仕事で手を抜く上手な方法 まじめすぎる女子に見てほしい仕事のコツ
まず「手抜き」は「サボり」ではありません。「時間と労働力の有効活用」だと意識を変えましょう。
私は約20年ほどある会社で仕事をしていましたが、その時常々、「男性はなぜか仕事の手抜きがうまいな」と感じていました。男性にとって「仕事」とは定年まで一生続く長丁場。だからこそ、自分のエネルギーが途中で枯渇しないように気を付ける術が身についているのかもしれませんね。
たとえば新入社員のとき、二人一組となってなるべく多くの会社を訪問し、名刺をいただいてくるという研修がありました。枚数がグラフで貼り出され、一位になると表彰されるのでみんな頑張っていたのですが、私がペアを組んだ男性は何社か訪問するとすぐ「お茶して休憩しよう!」と言うのです。
私はお茶しながら「あの…休憩もほどほどにして一社でも多く行ったほうがいいんじゃない?」と提案してみました。
すると彼は「この研修って、要は知らない会社の知らないオッサンと普通に仕事の話ができるようになれってことでしょ。俺らできてるから無理して一位になる必要ないじゃん」と言ったのです。
私は研修で言われた通り「一枚でも多く名刺を集めてくること」しか考えていなかったので、結構衝撃でした。彼はその言葉の先にある目的を見通していたのです。
彼を観察していると確かに、お会いできた方と初対面でどのように仕事の話を展開するか、ちゃんと研究していることがわかりました。ゆえに一社に時間がかかり訪問件数が伸ばせないということもありました。
結局私達は中の下の成績でその研修を終わりましたが、その後彼は配属先でトップ営業マンとなっていました。もし彼が何も考えず休憩ばかりしていたなら、「ただのサボり」ですが、研修の真の目的を理解し、仕事で効果を出しているのですから「上手な手抜き」だったと言えます。
彼に限らず、手抜きが上手な人は「物事の優先順位のつけ方と気持ちの割り切りが早くて的確」です。