断捨離はもう古い!? 「ミニマリスト」が提唱する、持たない暮らしとは
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最近、片付け関連の気になるキーワードに「ミニマリスト」という言葉があります。アメリカでは何冊も本が出版され、日本でもミニマリストのブログをまとめた書籍が出版されるなど、ちょっとしたブームが起きています。
Webで人気のトピックがわかるGoogleトレンドでも、2015年に入ってから急上昇しているミニマリスト。言葉の響きから、どんなものなのか想像がつくような気もしますが、ちょっとわかりにくいですよね。
そこで今回は、
1.そもそもミニマリストとは何なのか
2.普通の片付けと何が違うのか
というところを考えてみましょう。
ミニマリストとは、必要最小限で豊かな暮らしを目指す人
ミニマリストとは、最小限主義を表す「ミニマリズム」から発生した言葉。
ミニマリズムを実際の生活に取り入れている人=ミニマリストです。
ミニマリストのキーワードは「Less is more」。
日本語に訳すと「少ないことは、より豊かなこと」という意味になります。
日本ではこの「Less is more」をいうキーワードを「いかに物を少なくするか」とか「いかに節約をするか」といった風に捉えることもあるようですが、アメリカのミニマリストたちは少し様子が違うようです。
ミニマリストムーブメントの牽引者ともいえる、Joshua Fields Millburn(ジョシュア・フィールズ・ミルブラム) と Ryan Nicodemus(ライアン・ニコデマス)が運営するWebサイト、「
The Minimalist」から考えてみましょう。
ジョシュアとライアンは前述のWebサイトで
「ミニマリズムは所有物を減らすことだ、と考えている人もいるが間違いだ。ミニマリズムは『より少なく』にフォーカスするのではなく、『より多く』にフォーカスする」
と言っています。さらにこうも言っています。
「より多く何を求めるかというと、自分が本当に大事にしたいもの:健康、人間関係、成長、貢献、コミュニティなどだ」と。
つまり、大きく物を減らすことは重要だけれど、それは要素の1つに過ぎず、その先にある「より多くの本当に大事なもののために、必要のないものを減らす」ということになるようです。
スーツケースに入るだけの持ち物で世界中を旅するミニマリストもいれば、家を持ち、こだわりの物(彼にとっての最小限)を持って暮らすミニマリストもいます。共通するのは、自分にとって必要なものだけを厳選して持ち、それぞれの人生において重要なことを大切にできているということでしょうか。