連載記事:お金が貯まるのは、どっち!?  特集

持ち家派、賃貸派、お金持ちになれるのはどっち?(お金が貯まるのは、どっち!?  特集 Vol.3)


資産になる不動産物件は、どのエリアにある?

次に、物件を買うエリアは、どう決めたら良いか教えてもらった。
「私は『歴史のある地域は家賃の相場が下がらない』と確信しています」と、菅井さん。逆に、新しくつくられた住宅地は危ない。たとえば、昔のニュータウンや新興住宅地は、同じような年代の人が、当時一斉に入居しているため、時が経つと町自体が高齢化し、若者は出て行く。

「2020年の東京オリンピックの開催が決定し、晴海や豊洲といった湾岸エリアのマンションが人気を集めています。
同じような年代の人が集まってきて、第2、第3の多摩ニュータウンのようになってしまわないか心配です」

ごちゃごちゃした町が理想

「それよりも、歴史があって、いろいろな年代の人が住んでいる町を選びたいですね。古い人も新しい人もいて、ごちゃごちゃしている。そういうごちゃごちゃした町が理想です」

具体的には、王子や巣鴨、月島、高円寺などは昔からある町なので、地域力があり、腰が強いそう。もちろん駅からは、近いほうがいい。自分が借りる側になってみれば、おのずと条件も見えてくる。
持ち家を買う時には、「なんとなく」地縁のあるエリアを選びがち。でも、持ち家も「資産としての価値」という視点をもって、物件を選択したほうがよさそうだ。

お金を増やしたいのは、家族を豊かにしたいから

さて、ここでひとつ考えてほしいことがある。
それは、「多くの人は、ただ『自分のお金を増やしたい』というだけではなく、家族の生活を豊かに楽しくするために、子どもの将来のために、お金に関する知識を深めたいと考えている」ということだ。

しかし、家族を豊かにしたいと思っても、実際は「家族がいるとお金がかかる」とよく言われるし、その通りだと実感している人もいるだろう。

ところが、菅井さんは、「家族がいるからこそ、お金は増える!」と言う。それは一体どういうことなのか?

そこで、次回からはお金について、家族を豊かにすることに焦点を合せて考える「家族のお金が増えるのは、どっち!?」特集が始まります。

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お金が貯まるのは、どっち!?
(著者:菅井敏之/アスコム) 定価:本体1300円(税別)
持ち家派、賃貸派、お金持ちになれるのはどっち?(お金が貯まるのは、どっち!?  特集 Vol.3)
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