イタリア人に学ぶ! 苦手な人と上手につきあった3つのおもしろエピソード
世話好きで「大丈夫よ! なんとかするわ」が口グセの友人とおしゃべりしていたときのことです。
最近の仕事についての話題が出たとき、「新しく入ってきた人が、協調性に欠けるタイプみたい。とてもやりにくくてみんな困っているのよね」とグチっていました。
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人づきあいがとても上手だと思っていただけに、彼女にもサジをなげたくなるような相手がいるのか…と思いつつ話を聞いたのを覚えています。
「アモーレ、カンターレ、マンジャーレ」の言葉に代表されるように、イタリアの人たちはオープンで打ちとけた人間関係を愛しているイメージがありますが、実際のところ本音とタテマエを使い分けるシーンも少なくありません。
コミュニケーション能力の高い彼らといえども「苦手な人」への対応に頭を悩ませることはしばしば。しかし、そのあたりを上手に隠して円滑に人間関係をすすめるスキルの高さには頭が下がります。
ここではそんな彼らの、「人づきあいの秘訣」をご紹介します。
1.食べ物の話をする
いつもニコニコしていて、友人に囲まれていることが多い知人女性。ある日カフェで、たまたま彼女一人だったときに話をしました。
「人づきあいがうまくいくための秘けつか何かあるの?」と聞いてみると、「そうねぇ…強いていえば、嫌いな人を作らないことかな」という答えが。
自分とは合わないタイプの人に出会ったら「難しい人」と思うようにしていて、ほとんどは食べ物の話でコミュニケーションを取っているそうです。
「食べ物の話は誰としても盛り上がるわ。そのかわり個人的な話はあまりしない。相手によっては誤解されて知らないところで話が広がったりするからね」と注意点を話してくれました。
おかげで、へたなグルメガイドよりも地元のレストランに詳しくなったそう。