秋の女子旅は金沢へ! 乗客の幸せを願う「花嫁のれん」が運行開始
今年3月に新幹線が開通し、いまや大人気の観光エリア・北陸で10月1日(木)から12月31日(木)までの3か月間、「北陸デスティネーションキャンペーン」が実施されます。
キャンペーンの目玉は、10月3日(土)より七尾線(金沢~和倉温泉駅間)で運行を開始する、観光列車「花嫁のれん」。
運行に先立ち、9月9日に「花嫁のれん 車内サービス記者発表会」が開催されました。イベントには、ドラマ「花嫁のれん」に出演している女優・羽田美智子さんと、石川県七尾市出身で世界的に活躍するパティシエ・辻口博啓さんが登場しました。
■結婚にまつわる風習にちなんだ「花嫁のれん」
「花嫁のれん」とは婚礼の際に、色鮮やかな“のれん”を嫁ぐ娘に持たせるもので、幕末から明治にかけて始まった、旧加賀藩の加賀・能登・越中でみられる風習です。
のれんは嫁ぎ先の仏間の入り口にかけられ、結婚式の朝にくぐり抜けて、先祖にお参りをしてから、式がスタートするのだとか。
「のれんが風になびくように、嫁ぎ先の家風に早くなびきますように」という、娘の幸せを願う思いが込められているといいます。そんな伝統文化のように「乗客の幸せを願う列車」となるよう、「花嫁のれん」と名づけられました。
■北陸の和と美を堪能できる、充実のサービス
列車のコンセプトは「和と美のおもてなし」。外観のデザインは、北陸の伝統工芸である輪島塗や加賀友禅をイメージした、風景に映える赤色の車体となっています。
内装にもこだわり、400年の歴史を誇る「金沢金箔」の装飾があしらわれ、紅色の生地を使ったオリジナル回転イスが設置されています。
ほかにも、半個室スペースやイベントスペースを設け、伝統芸能の披露や地元産品の試飲・販売をする予定です。