連載記事:普通のママでもできる投資
投資リスクって「危険」っていう意味でしょう?(普通のママでもできる投資 Vol.7)
リスクゼロの商品とリスクのある商品
金融商品には、定期預金のように、「約束した期間保有すれば、利息のつくもの」があります。これらを「元本確保型の商品」といいます。リスクゼロの商品です。
たとえば、商品Aが1年間で5%の利子のつく定期預金だとすると、100万円の元本は、1年後には105万円になります。リターンは5%です。
一方、Bという商品は、元本の100万円が、1年後に125万円になるかもしれないし、85万円になるかもしれません。元本を割る可能性があるというわけですね。この時、125万と85万円の平均は105万円と考えて、リターンは、Aと同じ5%になります。
どちらもリターンは同じなのですが、Bの方は、リスクのある、つまり元本確保型ではない商品です。
同じリターンなら、もちろんAのほうがいいですよね。しかし、残念ながら、今の定期預金の金利は、5%もありません。高いものでも0.1%くらいです。大変金利が低いので、100万円を200万円にするのに、約720年かかります。
お金を増やすスピードを速くするためには、ある程度リスクをとる必要があります。一般的に、リターンが大きい商品は、大きなリスクがあります。お金を2倍近く増やすこともできるかもしれないけれど、半額になることもあるということです。
リスクのある商品には、株式などがあります。株式は、長い期間持っていると、株式市場の平均的なリターンを結果的に得る確率は高まります。しかし、10年後に資産が2倍になっても、その翌年に半分になることもあります。もちろん、さらに上がる可能性もあります。将来どうなるかはわからないのです。
ですから、資産運用をスタートするには、まず、自分がどのくらいリスクをとれるのかを考えなければなりません。
リスクとリターンの話は、次回に続きます。
(岩城みずほ)
プロが解説。株価が下落しても、資産運用を続けて大丈夫?